葉酸について
【葉酸とは?】
葉酸はビタミンB群のひとつです。
ブロッコリー、ほうれん草、小松菜、柑橘類などいろいろな野菜に入ってます。
葉酸は、赤血球の形成に関わるほか、胎児の脳や脊椎をつくる神経管の形成(二分脊椎症)に関わるため、妊娠初期になくてはならないビタミンです。
日本では、妊娠前1ヶ月から妊娠3ヶ月まで毎日0.4mg(400μg)サプリメントから摂るよう厚生労働省が推奨しています。
【いつ飲めば良いの?】
厚生労働省が推奨しているのは、妊娠前1ヶ月から妊娠3ヶ月です。
葉酸は、赤血球の形成に関わるので貧血予防にもなりますから、ずっと飲みつづけても良いものです。
妊娠初期を過ぎれば食べ物からだけでも大丈夫です。
【葉酸は何に多く含まれているの?】
葉酸は豆類、野菜類に多く含まれ、穀類、肉類にはあまり含まれていません。
主なものとして豆類、キャベツ、ほうれん草などの葉菜類、精白していない穀類などが挙げられます。
主な供給源となる食品
牛・豚レバー
鶏卵
豆類
アスパラ
ほうれん草
小松菜
ブロッコリー
キャベツ
トマト
バナナ
【葉酸が不足するとどうなる?】
体内の葉酸が不足しだすと、DNAの合成障害で起こるといわれる悪性の貧血、食欲不振、口内炎、下痢などの症状がでてきます。
【葉酸とビタミンB12の関係】
葉酸とビタミンB12はお互いに補い合ってはたらいているため、どちらか一方が不足すると十分に作用しません。
赤血球の製造を行う葉酸と、その葉酸を助けるビタミンB12のはたらきが必要です。
ビタミンB12と葉酸は、どちらも「増血ビタミン」ともいわれ、赤血球の形成、再生に関係していて、どちらか一方が不足しても赤血球が減り、貧血が起こりやすくなるのです。
<ビタミンB12のはたらき>
ビタミンB12は主に肝臓に蓄えられています。そのためビタミンB12が不足して起こる貧血は、鉄分不足による貧血よりも悪性で、貧血の一般症状以外にも、胃腸障害や頭痛、全身の倦怠感、舌の炎症などが現れます。
また、ビタミンB12は神経にも関与しているため、不足すると中枢神経や末梢神経の障害が起こることも。
|